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てじな

とても都合良くできているラジオの時差の話。

最近、部屋で海外のラジオを流している。ホームステイをしていた頃、リビングにはテレビがなくて、お洒落なコーヒーマシーンの横にラジオが謙虚そうに置かれていた。ラジオから流れるヒットチャートや早口の英語は、なんとなく、異国を感じさせてくれた。

ふと懐かしくなって、チャンネルを探して聴くようになった。騒がしい刺激物を避けたい朝、ぴたりと寄り添うような音を選んでくれるから、もう、大好きになった。私の朝を知り尽くしているかのような選曲達に、心で拍手をしながら朝食を作って、いただいて、片付ける。まあ、現地とここには9時間の時差があって、現地のラジオが向いているのは1日の終わった夜なんだけど、都合よくこちらも快適。