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23歳の夏休み

備忘録

日本語勉強会を見学させてもらったので、記録。 初級 第10回 16:00-17:00 参加者 男3人 女4人 自習室のような部屋に、簡素な長机と椅子と真っ白なスクリーン。先生役の男性(メンバーの代表。便宜上、以下先生)がパソコン画面をスクリーンに映して、「肉」…

クロアチアに引っ越してよかったと思うことは数えきれないくらいあって後悔なんて微塵もないけど、ひとつ、生活から本が抜け落ちていることに気付いて少し哀しくなった。いや、かなしいともさびしいとも違う。言葉で形容するのは難しい。 無料で本が読める環…

隣村ハイキング

海づくりは山づくりと言っていたのは気仙沼の牡蠣養殖所の人だっけ。

よかったこと

お風呂のマットがまだフカフカしていたこと(洗って2日目)、髪の毛が浮かんでないどこまでも透明な湯舟に浸かりながら足を揉んで気持ちよかったこと、新しく買った無印の浴槽スポンジが軽くて洗いやすかったこと、封を開けて1日経ったビールがまだ炭酸残…

裸足の季節

「裸足の季節」(MUSTANG)を観た。舞台はトルコ・イスタンブールから1000kmほど離れた田舎の村。5人の姉妹が長い髪を広げて床に寝っ転がって、爪先のデザートですって遊んでるところとか、ご飯のときに大人にバレないように子ども達だけで目配せしてくすく…

余白づくり

今日、マニュアルづくりをはじめて、自分でいちから考えながらつくることのたのしさを噛みしめた。どういう構成で、内容、順序、どういう風にしたら伝わるわかりやすいマニュアルになるか。文字は、フォントは、色は。デザインを自分で考える。たのしいね。…

自分に満足でありたい

今日、仕事から帰って思い立ってジョギジョギ前髪を切ったら、思いの外気分がよかった。鏡に映るわたし、これこれ、こういうときのわたしは動きが軽い。逆になんだか曇り色のときは前髪が伸びきって重めになった頃だったりするから、髪ひとつ不思議なもんだ…

順調に身体が軽くなっている

3kg、3ヶ月かけてゆっくりと体重が落ちて、胸がくぼんだ。上乳、空気が抜けた風船みたいにいびつで、張りがない。痩せると胸から落ちていくは真。胸は脂肪、いってみればムダ。ムダが女の魅力をつくっていると思うとおもしろい。やっぱり人生はムダが多…

戒めを含めまして

ホセさんの写真や小松美羽さんの絵を見て、とんがっていこうと思った。写真しかり服装しかり文章しかり、目を瞑って内にベクトルを向けたときわたしはどう表現するのか興味深い。浴槽でうずうず、久しぶり。課の京都旅行へはカメラを持っていかないつもりで…

帰国

三ヶ月の観光ビザを有効に使って彼は自国へ帰っていった。秋から冬への移り変わりを一緒にいたように思う。はじめは自転車に乗っていたけど、だんだんと風が冷たくなって歩くようになって、手袋をはめて、ブーツを履いて、雨の日は傘をさして歩いた。職場か…

嘆き

文字を書きたいと思うのは、どうしようもないやりきれなさに襲われて弱っているとき、生理中だからかもしれない。

中距離

5月を上書きする。部屋に帰っても誰もいない。五月場所をひとりでみる。ラムネをひとりで飲む。そばはつくらない。露天風呂がすてきな旅館は行かない。植木市も近所の神社も美味しいジェラート屋さんも行かない。 社会人になって一ヶ月が経った。研修では、…

無垢

150104 11日目 バラナシ(インド) なぜかバラナシにいる。予定では寝台列車でデリーに着いてスリランカ行きの飛行機を待っているはずなのに。 こうなったのも、寝台列車が30時間遅れというインド人もびっくり状況に巻き込まれたからである。このスリランカ…

挿入歌

150103 10日目 バラナシ 映画を観にいった。haridwarのおじいちゃんや学生達、車内の女の子達、複数人にオススメの映画を訊いたところ、みんな口をそろえて「PK」と言っていた。主人公はアーミルカーン。彼をインドの映画館で観れるとあってすごくワクワクし…

未明

150102 9日目 バラナシ デリーから寝台列車で12時間、バラナシへと向かう。1年4ヶ月前も寝台列車でバラナシに向かっていた。くすんだ青い車両、無機質なシャワー付トイレ、かたいベッド、通路の距離感、ひとつひとつの部位が懐かしい。 車両と車両のつなぎ…

サリー

150101 8日目 デリー インドの民族衣装「サリー」をお姉ちゃんから借りて、着付けてもらった。わたしは赤ピンク、お姉ちゃんは水色のサリー。ひだをつくって、押さえて、しめて、たった一枚の大きな布が衣類に化ける様をみて、これは風呂敷マジックだなと思…

大晦日

141231 7日目 デリー 大晦日だというのに、そんな気がしない。 去年の大晦日は何をしていただろうか。狂ったように民法と戦っていた気もするし、お母さんと夕飯の買い物に向かった気もするし、まったく、記憶は都合よく曖昧に美化される。 一泊800ルピー(1…

惰性

日本に戻ってからの違和感もだんだんと薄れていって、やがて日常に埋もれていく。特殊な日本にまた溶け込んでいく。感覚の風化が怖い。慣れが怖い。 いつだってどこだって目の前の状況をたのしむ意識でやってきた。たのしいかどうかは自分次第でどうにでも…

包容

141230 6日目 ハリドワール おじいちゃんはゆっくりと単語を選んでから、なまりの強い英語で「you 」「famaily」、そうして両手でわたしの両頬を撫でた。(もっといろいろなことを言ってくれたんだけど聞き取れなくて、かといってここで聞き返すのも興ざめだ…

come

141229 5日目 ハリドワール 今日もまた冷水シャワーとぽっかレモンではじまる。 ポッカレモンが冷めてようやくちびちびと飲めるようになった頃、praveshが朝食を持ってきてくれた。根菜カレーだ。彼は毎食違う具材でいろんなカレーをつくってくれる。バラエ…

橙灯

141228 4日目 ハリドワール 冷水を あつめて流し 我が母体 髪を濡らすために1回、泡を流すために1回、シャンプー分で2回も冷水を浴びたからもういいやと思った。コンディショナーで髪のコンディションを整えるのを断念させちゃうほどつらい冷水と、キシキシ…

居間

141227 3日目 ハリドワール 彼らにいくらだったかきくと、きまって無料だったよと言う。午前4時半に飲んだチャイも、わたしがお土産にほしいといったヒンディー語の新聞も、まったく、優しいウソつきだ。 片道700ルピー(1330円)の電車に6時間ほど揺られ、Har…

前菜

141226 2日目 コロンボ(スリランカ) 朝食はバイキングだった。スリランカ料理の味がまだわかってないから、「おいしかったらあとでちゃんと取りにいけばいい」戦法でほんの一口ずつお皿に品々を乗せていると、コックがやってきて「これはどうだ、うまいぞ…

亜熱帯

141225 1日目 コロンボ(スリランカ) 正面にうつる地図と左窓の景色をかわるがわるにみて、今、たしかにこの地の上空を飛んでいるのだとかみしめながら、夜7時バンコク通過。暗闇の中でひときわ明るいオレンジライトのかたまりと、そこからのびている細長く…

帰路

インドにさよならして日本にただいましてから29時間が経とうとしているのに、まだ、あのときそのときを消化できずに宙ぶらりんでいる。 だから、ひとつひとつをここに出していこうと思う。ぐちゃぐちゃなものものをほぐして、文字におこして、整えていく作業…

アクター

ここ最近、自分を大事にしなよ、と周りの人から言われた。弄られたり、下ネタを振られたり、相手から反応を伺うような働きかけがあったとき、わたしは場で与えられた役をこなすに尽きる。別に厭でない。寧ろおいしいと思うから全力でのっかる。一人暮らしの…

声、うまく届いているのかなと思った。もっと小さな声で話しなさい、と母はわたしによく言った。昔からそう注意を受けていたから、わたしはひとより声が大きいんだと自覚していた。(余談だけど、ひとから指摘されて自分の輪郭を知っていくんだよね。母曰く…

包装

飾ること。調味料のラベル、本のカバー、剥がせるものは剥がしてしまいたい。もちろん、相手に気持ちや魅力を伝えるという働きかけはわかる。プレゼントはラッピングをして最大限の気持ちを包み込むのもわかる。箱でもらうより、綺麗な包装紙でピッシリと角…

視覚的保存法

食事の席での携帯はすごく凶暴に感じる。だから本当はカメラで空間を切り取りたくても、リュックから携帯を出してパシャリと一枚撮ることがうまくできない。頭の中に残せたらいいんだけどね。どうしたらいいかなって考えて辿り着いたのは、その曖昧な思い出…