惰性
日本に戻ってからの違和感もだんだんと薄れていって、やがて日常に埋もれていく。特殊な日本にまた溶け込んでいく。感覚の風化が怖い。慣れが怖い。
いつだってどこだって目の前の状況をたのしむ意識でやってきた。たのしいかどうかは自分次第でどうにでもなると思いながらここまで生きてきた。何もなくてもワクワクを創り出すクリエイティブ職人はわたしの軸である。
だから、最近辛い。どうも気持ちがのらなくて、静かな部屋にぽつんとひとりでいると現実を突きつけられている思いがした。不平不満をいったところで何も生まれないのはわかっているから、いつもなら上を向いてあがっていくんだけど。なんだか今回はうまいこといかない。
にこにこキャッキャしていたときもあったんだろうけど、哀しいことに埋もれてしまっている。
どうありたいかは明確なのだから、とことんじっくり向き合うつもりである。
自分と対峙。