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包装

飾ること。
調味料のラベル、本のカバー、剥がせるものは剥がしてしまいたい。

もちろん、相手に気持ちや魅力を伝えるという働きかけはわかる。プレゼントはラッピングをして最大限の気持ちを包み込むのもわかる。箱でもらうより、綺麗な包装紙でピッシリと角を包んでリボンをつけてもらったほうが嬉しい。

裏表紙に素敵な講評が載っている本のカバーをはずすときはもったいないなと思う。
その包装を含めて、ひとつのものとして完結しているから。

だけど、それ以上に包装の背伸び感が見てていたたまれない。なんていうか、包装は受け手を意識した発信側の優しさであって、自分が受け手となった途端、背伸びしなくていいよと寛容になる。内側の魅力は、もう十分に伝わってるから着飾らなくていいよ、と帰宅早々、一枚ぺろりと剥がす。

なんてつらつら言ってるけど、ほんとは透きとおったガラスがすきなだけ。
理科の試験管とか、だいすき。
本体そのものが露わになって、等身大で在る振る舞いがすき。
わたしが服をまとわずに裸で闊歩する日もそう遠くはないね。

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