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アウトサイダー

大学最終セメスターが惜しい。
文学と中国語、近代文学史と食環境、同じコマに惹かれる講義が滑り込んでいて、細胞分裂を強いられる。まだまだ大学にいたい。最前線に立つ方々の考え方だったり捉え方だったりを覗かせてほしい。

大学時代、一番好きな授業は何だったか考える。
早起きだって苦でない授業、90分の過ぎ去るスピードが異常な授業、前のめりでにやにやして先生の言葉に耳をすませる授業。

久我先生の言語文化論、濱野先生の複素関数論、中田先生のグラフ理論、澤先生の日本文学概論、高橋先生の日本文学特講、井実先生の文学、渡邊先生の素描、金先生の中国語コミュニケーション。

挙げたらきりがない。
魅力的な先生方が多すぎた。
余談がユーモラス。
余談が余談でとどまってくれない。

数学は、授業の時点では作業だけど、ノートを持ち帰って自分で向き合ってむしゃむしゃ咀嚼していくうちに旨味が出てくるスルメ授業だから、また色が違う気もする。授業自体を学びのきっかけ提供とみて、全体で捉えると数学の授業は割とにやにや要素。
ただの変態か。

こうしてみてみると、専攻外の授業が多いなと気付く。アウトサイダーゆえのしがらみのなさが心地良かった。好奇心を満たすだけの選択。別アングルからのものの見方を教えてくれて、自分の守備範囲が広がったような感覚が好きで、そういったものから今の私ができているなと。

四年間、本当に大きかった。