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india

無垢

150104 11日目 バラナシ(インド) なぜかバラナシにいる。予定では寝台列車でデリーに着いてスリランカ行きの飛行機を待っているはずなのに。 こうなったのも、寝台列車が30時間遅れというインド人もびっくり状況に巻き込まれたからである。このスリランカ…

挿入歌

150103 10日目 バラナシ 映画を観にいった。haridwarのおじいちゃんや学生達、車内の女の子達、複数人にオススメの映画を訊いたところ、みんな口をそろえて「PK」と言っていた。主人公はアーミルカーン。彼をインドの映画館で観れるとあってすごくワクワクし…

未明

150102 9日目 バラナシ デリーから寝台列車で12時間、バラナシへと向かう。1年4ヶ月前も寝台列車でバラナシに向かっていた。くすんだ青い車両、無機質なシャワー付トイレ、かたいベッド、通路の距離感、ひとつひとつの部位が懐かしい。 車両と車両のつなぎ…

サリー

150101 8日目 デリー インドの民族衣装「サリー」をお姉ちゃんから借りて、着付けてもらった。わたしは赤ピンク、お姉ちゃんは水色のサリー。ひだをつくって、押さえて、しめて、たった一枚の大きな布が衣類に化ける様をみて、これは風呂敷マジックだなと思…

大晦日

141231 7日目 デリー 大晦日だというのに、そんな気がしない。 去年の大晦日は何をしていただろうか。狂ったように民法と戦っていた気もするし、お母さんと夕飯の買い物に向かった気もするし、まったく、記憶は都合よく曖昧に美化される。 一泊800ルピー(1…

包容

141230 6日目 ハリドワール おじいちゃんはゆっくりと単語を選んでから、なまりの強い英語で「you 」「famaily」、そうして両手でわたしの両頬を撫でた。(もっといろいろなことを言ってくれたんだけど聞き取れなくて、かといってここで聞き返すのも興ざめだ…

come

141229 5日目 ハリドワール 今日もまた冷水シャワーとぽっかレモンではじまる。 ポッカレモンが冷めてようやくちびちびと飲めるようになった頃、praveshが朝食を持ってきてくれた。根菜カレーだ。彼は毎食違う具材でいろんなカレーをつくってくれる。バラエ…

橙灯

141228 4日目 ハリドワール 冷水を あつめて流し 我が母体 髪を濡らすために1回、泡を流すために1回、シャンプー分で2回も冷水を浴びたからもういいやと思った。コンディショナーで髪のコンディションを整えるのを断念させちゃうほどつらい冷水と、キシキシ…

居間

141227 3日目 ハリドワール 彼らにいくらだったかきくと、きまって無料だったよと言う。午前4時半に飲んだチャイも、わたしがお土産にほしいといったヒンディー語の新聞も、まったく、優しいウソつきだ。 片道700ルピー(1330円)の電車に6時間ほど揺られ、Har…

前菜

141226 2日目 コロンボ(スリランカ) 朝食はバイキングだった。スリランカ料理の味がまだわかってないから、「おいしかったらあとでちゃんと取りにいけばいい」戦法でほんの一口ずつお皿に品々を乗せていると、コックがやってきて「これはどうだ、うまいぞ…

亜熱帯

141225 1日目 コロンボ(スリランカ) 正面にうつる地図と左窓の景色をかわるがわるにみて、今、たしかにこの地の上空を飛んでいるのだとかみしめながら、夜7時バンコク通過。暗闇の中でひときわ明るいオレンジライトのかたまりと、そこからのびている細長く…