順調に身体が軽くなっている
身体の重さを限りなくゼロに近づけることで喜びを感じる、といったことを彼は話していたけど、少しわかる。減量し始めた頃は現実と向き合いたくなくて体重計に乗るのが嫌だったけど、1ヶ月、2ヶ月と粘り強くいて、スルスルと体重が減ってくればこっちのもんで、むしろ乗りたくてしょうがなくなる。お風呂の前に計っていたのが、寝起きも、寒い朝にパジャマともこもこ靴下とポンポン脱いで、わくわくして体重計のスイッチを押す。ゼロに近づいてるのが数値でわかって嬉しい。
こうなると生活がたのしくなる。全身軽いからほいほい動ける。身軽族。食べ物もおいしい。罪悪感なく食べられる。質と量のバランスを頭でわかって身体も応じてくれるようになった。おいしいものを食べても、お腹いっぱいにならないと満足できなくて、食い意地張ってたブダペストのバイキングが懐かしい。
戒めを含めまして
ホセさんの写真や小松美羽さんの絵を見て、とんがっていこうと思った。写真しかり服装しかり文章しかり、目を瞑って内にベクトルを向けたときわたしはどう表現するのか興味深い。浴槽でうずうず、久しぶり。課の京都旅行へはカメラを持っていかないつもりでいたけど予定変更、面舵いっぱい。生きるぞ。
帰国
三ヶ月の観光ビザを有効に使って彼は自国へ帰っていった。
秋から冬への移り変わりを一緒にいたように思う。はじめは自転車に乗っていたけど、だんだんと風が冷たくなって歩くようになって、手袋をはめて、ブーツを履いて、雨の日は傘をさして歩いた。
職場から急いで帰ってきて、1時間の昼休憩を惜しむようにして昼ご飯を食べた日々が懐かしい。
今まで空気を共有していた人なのに、もう電話越しで声しか聞こえないなんて!携帯の画面が抜群に発達して長時間見続けても目がシパシパしないような未来が早く来ますように。
嘆き
文字を書きたいと思うのは、どうしようもないやりきれなさに襲われて弱っているとき、生理中だからかもしれない。